より道の多い人生

生き恥晒して生きていく

2019-01-01から1年間の記事一覧

きらめきも、どよめきも、一切合切

別れなんて、どんな経路を辿ってもあっけないものだ。だから、そうするしかもう術がないと悟ったとき、その道を臆せずに進もうと静かな気持ちで思った。そして、「まだどうにかできるかもしれない」「なにかやりようがあるかもしれない」なんて考える余地す…

たとえば、

自分が思うよりも、もっとずっと自分という人間がややこしくて複雑なんだろうな、と思い巡らすときに思うのは『いつも、そういう役回りなんだって思ってる』瞬間だ。 たとえば、何度か予定を聞いたけれどなかなか教えてもらえなかったりとか、普段は恥ずかし…

やがて、ぜんぶ大丈夫になるよ

苦しいからこそなにひとつ書けないんだけれど、苦しくて書けないというときほど書かなきゃいけないような気がしている。 そんなことは決してないよ、と愛おしい誰かは言ってくれるだろう。「自分を大切にして」「ゆっくり休んで」「ひとりじゃないから」と言…

さよなら、この気持ち「平成」に置いていくね

まだわたしのなかでぬかるんでいるような事柄たち、話しているうちにまた雨が降ってきて、足を取られてしまうかもしれないけれど、それでも相変わらず取りとめのないことを書く。 もうすぐ元号が変わるね。 ギリギリ平成元年に生まれた私だから、令和元年に…

わかりやすい愛で示して

勝手に死なないこと。死ぬ前には必ず私の前に帰ってくること。それだけは約束を 親友にそう言われてはじめて、「そっか、故郷に帰ってもいいんだな」と思った。上京して8度目の春がわたしを通過していったところだった。 わたしは今まで「帰る場所がない」…

夜を行き交う人たち

真夜中にどうにも眠れなくなって、消え入りたい気持ちと引き換えに、引かれても仕方ないような長文を友達に投げかけた。 お酒で浮かれてしまった夜も、居心地の良さに甘んじる夜も、すべてを台無しにしてしまいそうなほどひとりぼっちを自覚させられる。どう…

キラキラにもメンヘラにもなりきれないまま、春は

TWICEが歌うOne More Timeみたいな女の子でいたかった。 帰宅したというのに、上着も脱がず、テレビもつけず、誰もいない静かな部屋でひとり思った。それ以外はなんにも考えられないくらい、すっかり疲れていた。 www.youtube.com Gimme gimme more 君と歩い…

春、爛漫、家族団欒

先日、父から久々に連絡がきた。「●●区で事件があったけど、大丈夫か?」という内容だった。 慌ててPCの検索画面に「●●区 事件」と入力すると、数時間前に起こった事件の詳細が露わとなって画面を覆い尽くす。被害者は同世代の女性、犯人はいまだ逃亡中との…

そしてわたしは言葉で恋をする。

写真や絵が好きな人が目で恋をするのだとしたら、音楽が好きな人はきっと耳で恋をするのだろう。食べ物が好きな人は匂いで恋をして、スポーツが好きな人は身体で恋をする。映画が好きな人はリズム感で恋をして、本が好きな人は言葉で恋をしているのかもしれ…

明日にはすべてが終わるとして

きのこ帝国のアルバム『eureka』を無性に聴きたくなる時は大抵心が荒んでる。 www.youtube.com 荒んだ心には多少過激な言葉のほうが落ち着くのは可笑しいのかもしれないけれど、どうしてもそこに救いを求めてしまう。わたしにも荒れ果てた一面はちゃんと存在…

とりこぼしてはいけないもの

会いに来てって言ってくれるのを待ちきれずに、会いに行っていい?と聞いたら、大量のおでんを作ったよ、と写真付きの返事がきた。自分ひとりだったら決して考えられないような大量の具材が投下されたおでん鍋を見て、彼らしいなと思わず笑う。ふたりして、…

目を合わせていくということ

そのスカートかわいいね、と言ってくれたことが嬉しかった。地味だけれど行きつけの古着屋さんで買ったお気に入りのスカートなんだ、と答えた。 今まで他の誰も褒めてくれなかったけれど、まさかのきみが気に留めてくれるとはわたしも思っても居なくて、わた…

あなたはいつも守られている側

あなたはいつも守られている側。その外側にはわたしがいることを、きっとあなたは知る由もない。そこがあなたのいいところで、わたしには持ちえないところ。だから、わたしはそんなあなたが好きで、こうやって苦しんだりもする。 誰かに強く抱きしめられない…

不安そのものに対峙する前に

言わないでおこうと、内に秘めていたはずの気持ちを自分の弱さにかまけて容易く吐露した結果、不安な気持ちを伝染させてしまった。 過去のエントリでも書いたことがあるけど、漫画『凪のお暇』に出てきた台詞を思い出す。言葉が生まれるときはいつだってひと…

もう後戻りできないから どうか光のなかに立っていてね

人間を太陽と月に分けるとするなら、きっとわたしは月側の人間だな。太陽の光がなければ光ることすらままならないから。 あの頃、本気でそう思っていた。誰かに「そんなことないよ」と言って欲しかったわけじゃなくて、本心で、なんなら無邪気に、むしろほん…