より道の多い人生

生き恥晒して生きていく

あなたはいつも守られている側

あなたはいつも守られている側。
その外側にはわたしがいることを、きっとあなたは知る由もない。
そこがあなたのいいところで、わたしには持ちえないところ。だから、わたしはそんなあなたが好きで、こうやって苦しんだりもする。

誰かに強く抱きしめられないと立っていられないような悲しみに覆われてしまった、いつかの帰り道のこと。
誰も悪くないことはわたしが一番分かっていたのだけれど、すっかり忘れ去っていたはずの「内側と外側」の意識が浮き出た瞬間にはもうどうしようもなく悲しくて、たまらずマフラーの下で大泣きをした。

いっそ、すべてを諦めてしまおうかって思い詰めるくらいには、もうずっとはちきれそうな心を抱え込んでいた数日間。例えるならそれは『飼いならされていない虎が自分のなかに住みついて、自分の意思とは関係なく、どうにも暴れたがっている』といった感じだった。

なんとか制御しようとするけれど、それはそれで意に反する気もするし、それがまた意味わからんしで、とにかく全方位で耐え難い状況だった。「全方位で無理」とにかくそう思ってた。
気が付けばすっかり毎日はヘトヘトで、眠りにつく瞬間だけがこの世にあるすべてのやさしさだった。


悪魔のような数日を通り過ぎて、「全方位で無理」と思っていた気持ちが嘘みたいにほどけた朝、予定から5日遅れて月のものが来てほっとした。今思えば、予定なんてただの目安でしかないのにね。なんであんなに追い詰められるのかが不思議でならない。

そして今、信じられないくらい心が自由だ。ホルモンの作用って本当に恐ろしい。にんげんとは、なんという生き物だ!一生ではないにしても、生きている限り続いていくのだと思うと、まったく叫びだしたい気分だ。

そんなこんなで、こんなにもPMSで心身ともにズタズタにやられたのは久しぶりで、恋愛というか生存そのものにつくづく向いていないと心底思った。


▽ メンタルがズタボロ豆腐のときに読んでしまった増田。頑張っている誰かのこと、抱きしめたいと思った。

頑張ってるあの子のこと褒めてあげて

 

みんなが普通の顔をして持っている「自尊心」ってやつを、わたしはほぼほぼ持っていない気がする。ない、というか、著しく低い。そして、そのことを時折忘れてしまうから厄介で面倒でもある。忘れずにいられたなら、この状況を予め回避することだってできるはずだから。

親友一家との居候生活を経て上京を決めたあと、いかに自分の自尊心が低く、その低さゆえに作用していたであろうそれぞれの行動の可笑しさに気付いたとき、あまりにひどくて笑うしかなかったのを覚えてる。

どんなに自尊心が皆無に等しい状況においても、人はとりあえず生きていけるんだって身を持って知ったけれど、湧きあがるのは絶望にも近しい感情だったかもしれない。

わたしが今、わたしでいられるのは間違いなく過去の祈りの蓄積で、友人や親友がくれる言葉がお守りだ。 

「落ちてる時のあなたも、上がってる時のあなたも好きよ」

「私はあなたの人を思いやれるところが好きよ。自分を律して物事を考えられるところも尊敬するし、なにより可愛いから!ほら自信もって、あなたは私がオススメできる最高のひとやよ」

  

youtu.be

Pretty pretty please, if you ever ever feel like you're nothing
You're f*ckin' perfect to me!

お願い もし自分が存在する意味なんてないって思ってても
からしたら あんたは最高に完璧な人間よ!